解決実績
事例14
不動産鑑定をした上賃料減額の交渉が成功した事案(賃貸借)
相談・依頼をされた事情
依頼者は、建物1棟を賃借し、医院を経営していましたが、賃料が相場より高額でした。賃料の減額を契約途中に申し出たことがありましたが、賃貸人側が了解してくれず、要望が通りませんでした。5年の期間満了による契約更新の時期を数ヶ月後に控えていました。
普段の仕事が忙しく賃料減額の件であまり時間も使えず、交渉が成功するのか不安もあったため、当弁護士事務所に依頼をされました。
解決結果
まず、適正な賃料額が不明でしたので、当事務所で依頼者に不動産鑑定士を紹介し、賃料の鑑定を行いました。弁護士も内容を精査した上、弁護士と不動産鑑定士が協議を行い、不動産鑑定書が作成されました。
鑑定額を前提に、内容証明郵便を賃貸人に送付し、賃料減額請求権を行使しました。
賃貸人側では、不動産の管理会社が窓口になりました。
賃貸人側からも、これまでの修繕費用が多額に上っており、将来の修繕費用の支出にも不安があることから、簡単に鑑定額通りの減額には応じてもらえませんでした。交渉を続け、鑑定額より若干だけ増額に応じることで交渉が無事まとまりました。それでも賃料を約2割減額することができるという十分な結果でした。
賃貸借契約の更新の時期でしたので、更新の賃貸借契約書も当事務所で作成の上、賃貸借契約を更新しました。建物賃料額という不動産の専門知識を必要とする分野について、不動産鑑定士の協力を得ることによりいい結果を収めることができました。