解決実績
事例5
夫婦関係調整調停及び婚姻費用分担調停を通じて依頼者の要望の通った離婚が成立した事例
相談・依頼をされた事情
依頼者(妻)は、当事務所へ相談に来られる前から夫と離婚協議中でした。
依頼者は、離婚の成立、子供の親権取得、夫からの養育費の支払を希望していました。これに対して、夫は離婚を認める条件として慰謝料を300万円支払うよう要求してきました。
依頼者としては、離婚原因は主に夫側にあるにもかかわらず、自らが多額の慰謝料を支払うことに納得がいかず、離婚協議は成立しませんでした。
そこで、調停を起こして解決を図ることにしましたが、依頼者自身で調停を進めていくことは難しく、また、夫と直接接触する機会を減らしたいという思いもあったことから、当事務所へ依頼されました。
解決結果
弁護士が代理して夫婦関係調整調停を申し立てました。また、依頼者は、夫との別居後婚姻費用を受領できていなかったことから、婚姻費用分担調停も同時に申し立てました。婚姻費用分担調停の狙いは、実際に婚姻費用を支払ってもらうというよりも、夫が要求する慰謝料と依頼者が要求する未払分婚姻費用を対当額で相殺させる点にありました。
調停が始まり、案の定夫側は慰謝料300万円を要求してきました。これに対して、当方は、調停委員に離婚原因が夫側にあると理解してもらえるよう証拠を交えた主張を粘り強く続け、また、離婚が成立するまでの間、未払の婚姻費用が増え続けていくという事実を夫側へ突きつけました。
当方の主張に理解を示してくれた調停委員による説得の甲斐もあってか、調停期日を重ねる毎に夫からの要求額は減っていき、最終的には未払分婚姻費用と相殺させることによって、夫からの慰謝料請求を撤回させることができました。
当方が一切妥協することなく、訴訟も辞さないという姿勢で調停を続けていったことにより、夫側へ一切慰謝料を支払うことなく、離婚の成立、子供の親権取得、夫からの養育費の支払という依頼者の希望を叶えることができました。
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- 当弁護士事務所では、協議離婚、調停離婚、裁判離婚の解決実績が多数ございます。また、婚姻費用、不貞慰謝料、親権の問題等離婚にまつわる様々な分野の解決実績も多数ございます。