解決実績

事例2
高次脳機能障害の後遺障害案件を裁判で解決した事例

相談・依頼をされた事情

依頼者は、歩行中に車両に撥ねられ脳挫傷等の重い障害を負い、高次脳機能障害の後遺障害が残存しました。併合6級の認定を受けました。

依頼者は、父の加入していた自動車保険での弁護士費用特約を使用することができました。人生で初めての交通事故であり、保険会社とのやり取りに非常に不安を感じておりました。

そこで、依頼者は、弁護士費用特約を使用して当事務所に依頼されました。

解決結果

交渉では、過失割合と損害額が問題となりました。交渉では保険会社の提示する金額との間に開きがあり(提示額は約1390万円)、時効期間も迫っていたので、訴訟を提起することになりました。

訴訟を起こした後、被告は過失割合と損害額についてどちらも強く争いました。過失割合については、そもそも責任がないという主張でした。そこで、証拠に基づき丹念な立証が必要となりました。

過失割合については、自動車の速度が問題となりました。刑事記録を取り寄せた上、工学の専門家への鑑定の依頼を行いました。

損害額については、主に医療記録を基に立証しました。

裁判の途中で自賠責の被害者請求を行いました。自賠責6級の満額1296万円を獲得し、その内約900万円を遅延損害金に充当しました。

最終的に裁判所から和解案が提案され、2100万円を獲得しました。和解案は、被告の過失責任を認め、損害額についても概ね当方の言い分に沿う内容でした。

自賠責被害者請求分と合わせ3396万円を獲得することができました。交渉段階の提示と比べ約2000万円の増額であり、裁判を提起したことで大きな成果を上げることができました。