解決実績

事例16
裁判を起こして違法な登記を是正した事例

相談・依頼をされた事情

依頼者は、借金を負った兄弟のために自らは使っていない実家の土地を自分の名義とし、30年以上も代わりに固定資産税を負担し続けていました。

このような状態を是正するため、相手の了解を得て相手方関係者に土地を贈与し、登記名義を移転しました。

ところが、間もなくして、相手方関係者は、書類を偽造するなどして登記名義を依頼者の関与しないところで依頼者の名義に戻してしまいました。

依頼者は、元に戻すよう伝えましたが、相手は全く言うことを聞きませんでした。そこで、当事務所に相談に来られました。

まずは交渉で解決を試み、駄目な場合には訴訟を起こす必要がある旨説明しました。依頼者は、方針を了解し、当事務所に依頼されました。

解決結果

相手が行った行為は、公正証書原本不実記載罪・私文書偽造罪にあたりました。内容証明郵便でその旨を伝え、登記に協力するよう求めましたが、協力をしませんでした。

そのため、違法な登記を是正するために裁判を起こしました(抹消回復登記手続請求事件という名称の裁判でした。)。

相手は、裁判には出席せず、答弁書でこちらの言い分を認めましたので、こちらの請求通りの判決がでました。

判決書が届いた後、司法書士に依頼し違法な登記を是正することができました。

登記に関する訴訟では、判決を取った後に法務局で登記できなければ意味がありません。

そこで、事前に法務局に問い合わせをします。今回も事前問い合わせをしておきましたので、スムーズに登記ができました。